鉄オタ税理士のブログ

コロナで消えた「がむしゃら」と「勤勉」

コロナで消えた「がむしゃら」と「勤勉」

コロナ禍が一向に収束しない状況が続いていますが、その中で昨年来ずっと感じていることがあります。

それは日本人の日本人らしさがどんどん失われていく気がしてならないのです。

我々の子供のころ、日本人の労働者は海外から「働きバチ」だの「エコノミックアニマル」だの揶揄されていました。

しかし敗戦後の資源も何もないこの国が、立ち上がっていくには人一倍汗をかき、誠実に働くしかなかったのではないでしょうか、そんな先人たちの「がむしゃら」と「勤勉」の力で「経済大国」まで這い上がった日本、そしてそれを支えたのが「日本人」のはず。

でもその「日本人」が近年変わってきた気がしていましたが、それが昨年来のコロナで如実に表れた気がしてなりません。

 

日本の鉄道は、1分たりとも遅れることを嫌うのは承知の通り、その根底にはやはり日本人の「勤勉」さがあると思います。

決まった日、決まった時刻にラッシュをもろともせず出社し、仕事が残れば夜中まで残業する。

台風だろうが雪だろうが、地震が来ても、ストで鉄道が動かなくても・・・

朝出社すれば元気よくあいさつ、会議となればお互いの顔を突き合わせて熱く語る。

相談も叱咤激励もフェイスtoフェイス、時には赤ちょうちんで・・

 

確かに「やりすぎ」「過労死」といった問題があり働き方改革も必要なのはわかります。

また「コロナ禍」で感染防止のために「やむを得ず」もわかります。

でも考えてください。

「コロナだから・・」「家族が発熱したから・・・」

今は、それで他の全てがチャラにできるような気がしませんか

コロナで株主総会できませんので申告できません、納税も確定できません。それが通用します。

会社に電話(あるいはラインで)一本で、今日の仕事を放り出して自宅に待機できたりできませんか?

リモート会議で熱く語れますか?

時間がきたら会社に残っていたら追い出されませんか?

上司(先生)から意見されても感染防止のために横向いていませんか?

本当に電子メールで気持ちが伝わりますか?

 

そしてそれを国が後押しします。

売上落ち込んだ、この際もう少し手を抜いて昨年比50%以下にして「持続化給付金」もらいませんでしたか?

従業員が休んでも、国から「雇用調整助成金」もらえるから出社しなくていい、と考えませんでしたか?

まじめに働くより、適当に事業計画を作って、国からの「給付金」を当てにしていませんか?

 

「がむしゃら」と「勤勉」

コロナ禍の今だけ制限されるなら仕方ないです。

でもコロナ禍が収束された後も、それを「悪」とするのが常識となるのではないかと危惧するこの頃です。

 

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